塾で多くのお子さんを見ていると、「弟や妹の方が手がかかる」と感じる場面が少なくありません。これは偶然ではなく、発達心理学でも研究されている傾向です。
3つの理由
1. 家庭内での「ポジション争い」
上の子はすでに「しっかり者」「責任感がある」という役割を確立しています。
下の子は別の方法で親の注目を得る必要があり、結果として「目立つ行動を取る」「甘え上手になる」「交渉がうまくなる」といった戦略を自然と身につけます。
2. 親の対応の変化
第一子には慎重だった親御さんも、経験を積むと対応が柔らかくなるものです。
下の子は「上もやっていたから」という理由で許される範囲が広がり、ルールの境界線を試す余地が生まれます。
3. 周囲が先回りしやすい環境
上の子や親御さんが、下の子の困りごとを先に解決してあげる場面が多くなりがちです。
その結果、「自分で不快な状況を乗り越える」経験が少なくなることがあります。
「手がかかる」の裏側
ただし、これは悪いことばかりではありません。
下の子は家庭内で「空気を読む」「交渉する」「注目を集める」といったスキルを磨いてきています。コミュニケーション能力が高く、適応力があるとも言えます。
大切なのは、お子さんの個性を認めつつ、ルールは一貫させること。「ちゃんと見ているよ」というメッセージが伝われば、過剰に目立とうとする必要がなくなっていきます。